妊活と三十路ブルー

不妊治療中の30代前半女性です

2年目7話 「妊活中」って言わないで

久しぶりの更新となりました。

 

旅行へ行っていたり、

仕事でバタバタしていたりで、

なかなか時間が取れませんでした。

 

さて、前回に引き続き、

今回も妊活のつらさについてお話しようと思います。

つらかった時期のことを思い出しながら、

今思っていることも交えて書いていきます。

 

satorikko.hatenablog.com

 

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妊活って、気にしないといけないことがたくさんありますよね。

私が気にしていたのは、

 

そわそわ期に飲酒を控える

喫煙している人のそばに寄らないようにする

もし妊娠したら…と考えて、先の予定を立てないようにする

念のため、放射線を受けないようにする

 

などでした。

 

でも。

お酒を断ると(えっ?なんで?)という表情をされたり、

タバコの臭いをかがないように息を止めたりしていたのに

その後生理が来て(あの時間はなんだった)と思ったり、

コロナのこともあったとは言え、飛行機に乗らないようにしていて、

趣味の旅行にも行けず楽しみがなかったり。

 

1つ1つに敏感になっていて、

自分で自分をたくさん制限していました。

 

 

そもそも。

 

「妊活」なんて言葉、いつできたのでしょうか。

 

最近、「妊活」という言葉に苦しめられているように感じるのです。

 

「妊活中です」と言うことで

「もうすぐ子どもができる予定です」

と暗に言ってしまっているようなものだと、ようやく気付きました。

 

これ、本当に危険な言葉だと思うんです。

子どもが欲しいと思っても、現実なかなか授からないこともあります。

そうなってしまうと、

自分と周囲の人との間に、どんどん温度差が出てくるように感じるのです。

 

自分としては、もう勝手に子どもを授かる前提で、

体のことをたくさん気遣っています。

自分で勝手にかけた制限で、ピリピリすることもあります。

しかし、

「妊娠中」は、子どもをお腹で育てる大切な大切な時期ですが、

「妊活中」は、何者でもない、ただの人なのです。

 

ただの人に対して、社会は甘くありません。

妊娠している可能性があっても、妊娠している確証がなければ、

だれも手を差し伸べてはくれません。

むしろ、「近々妊娠する予定」と言いつつなかなか妊娠しない、

不思議な人間に見られてしまうのです。

 

 

ここの温度差に、最近ようやく気付きました。

あぁ、これだけ妊娠しないって、本当に少数派なんだ。

みんながみんな、なかなか子どもがやってこない苦しみを

知っているわけじゃないんだ。

そう気付いた出来事が、最近ありました。

 

 

早く妊婦さんになりたくて、

職場で少しでも配慮して欲しくて

「妊活中なんです」

と言ってしまっていた当時の私。

今、過去に戻って全力で止めに行きたいです。

 

「妊活なんて言葉、少なくとも今の職場では、なんの意味もないよ。

むしろ未来の私がみじめになるだけだから、言わないでくれ頼む」

って感じです。

 

そして、

「まだ当分妊娠しないから、今のうちにたくさん遊んでおいで。」

とも声をかけたいです。

 

さて。

次はどこへ旅行へ行こうかな。