妊活と三十路ブルー

不妊治療中の30代前半女性です

2年目8話 3人目のご懐妊

職場にてお2人から妊娠報告があり、
休憩時間は赤ちゃんの話ばかりになりました。
 
どこの病院に通ってるか、ベビーグッズは何がおすすめか。
 
この頃、休憩時間が大嫌いでした。
 
赤ちゃんが欲しいなら、そういう話も耳を傾けるべきと思われるかもしれません。
私もそう思います。
でも、そんな余裕ないのです。
 
妊娠って奇跡とよく言いますが、
私の中では、宝くじのようなもの、という感覚でした。
 
何枚も購入すれば(タイミングを取れば)、それだけ当たる確率が上がる。
反対に、購入枚数が少なければ(タイミングが少なければ)当たりにくい。
宝くじ売り場に当たりくじが出にくいなど問題があれば(体の不調)、まずは改修(治療)から。
 
2人は、宝くじに当たったのです。
だから、宝くじの使い道(出産後のこと)について話せるのです。
私は、まだ当たっていないのです。
当たってない宝くじについて真剣に考えることは、私にはできませんでした。
 
そんな中、これまた驚くべきことが起きます。
 
すでに4人お子さんがいる方から、申し訳なさそうに報告がありました。
 
実は、また妊娠しまして…
 
えー!!5人目ー!?
と、職場は大盛り上がりでした。
 
しかも、出産予定日は、すでに妊娠報告のあったお二人とほぼ同時期。
 
「実は皆さんから妊娠報告があった頃から、
私もかも…とは思っていたんです。
ただ、さすがに3人一気に報告するのはと思って…。」
 
あ、みんないなくなるんだ。
そうなんだ。
私、妊娠してる場合じゃないじゃん。
 
「それに、実はかなり迷ったのもあって。
まさかまた妊娠すると思ってなかったので
夫ともかなり話し合いました…」
 
しかも、生むかどうか迷えるのか…
ふーん…
 
なんて思っていたら、皆の視線がパッと私のほうに向き、
 
「次はさとりっこさんの番だね!遠慮しなくていいからね!」
 
と言われました。
 
本当に嬉しかったのを覚えています。
 
職場の皆さん、本当は私が子どもが欲しくてたまらないことを、
よく分かってくれているんだなと思いました。
 
そして、小さい部署なので、実際問題は3人も抜けるのはかなり厳しいのですが、
私1人が仕事のことを背負わなくてもいいんだと思えました。
 
次こそは、本当に私にコウノトリがやってくるかもしれない。
だってもう、妊娠世代の人いないもの。
本当に本当に、次は私。
 
少し前向きな気持ちになりました。