妊活と三十路ブルー

不妊治療中の30代前半女性です

2年目12話 夫、泣く

今回は、妊活について1番つらかった時期についてお話します。

 

 

あれは妊活から2年目…。

正確に言えば、妊活を始めてから17か月。

 

 

仕事では、同僚3人から立て続けに妊娠報告があり、

 

「どうして私だけ妊娠しないんだろう?」

 

「どうして赤ちゃんは私を選んでくれないんだろう?」

 

と、悩みに悩みまくり、毎日のように泣いていました。

 

なお、同僚3人から不妊治療の話は聞いたことがなく、

自然妊娠されたのだろうと思います。

 

不妊治療を始めることも頭の片隅にありましたが、

不妊治療で授かるより、自然妊娠で授かるほうがなんだか尊い気がして…。

何より、「不妊治療を始める」と、妊婦さん達に言いづらくて…。

と言うより、体調の変化が出やすい妊婦さんたちを差し置いて、

私まで不妊治療をして、仕事に穴をあけるわけにはいかなくて…。

治療には踏み切れませんでした。

 

 

ただ、妊婦さんパワーをもらって、

きっと近々私も赤ちゃんを授かるだろうと思っていました。

 

でも、生理が来てしまいました。

泣きました。

もう耐えられませんでした。

とんでもない劣等感に襲われました。

無理無理無理無理…

こんなの無理、耐えられない。

 

どうして私には子どもができないの?

私の何が悪いの?

ただ赤ちゃんが欲しいだけなのに。

どうして私のところだけに、赤ちゃんが来てくれないの?

なんで周りの人だけ妊娠するの?

赤ちゃんは授かりものなんでしょう?

神様、なんて意地悪なの!?

 

私はなんて運が悪いんだろう。

ただ妊活したいだけなのに。不妊治療さえ許されない。

赤ちゃんにも、神様にも、運にも見放された。

 

ちょっと、このまま生きていくの、難しいかも。

夫を一人ぼっちにさせるのは本当に申し訳ないけれど、

でも私、もう生きていく自信がなくなっちゃった。

 

新しい命を授かろうとしているのに、本当に皮肉だけど、

もう、疲れた…

もう、人生終わりにしたい…

 

 

 

夜。

 

夫に、生理が来たことを、泣きながら報告しました。

 

夫は、黙り込んでしまいました。

 

いつもだと、「また来月頑張ろう」って言ってくれるのに…。

 

夫は何も言わずに寝る準備をして、布団に入ってしまいました。

 

夫に「なんで何も言ってくれないの?」と聞きました。

 

そしたら。

 

夫が、泣き出しました。

 

泣いているのを見たのは、初めてでした。

 

夫は泣きながら

 

「俺だってつらいよ」

 

「生理来たって言われるたびに、責められているように感じるんだよ」

 

「ばあちゃんだって、いつまで元気でいるか分からないから、

早く子ども見せてあげたいのに」

 

「もう嫌だよ…」

 

一緒にいっぱいいっぱい泣きました。今思い出しても、涙が出ます。

 

そして、本当に本当に反省しました。

 

私ばっかりつらいと思っていた。

 

生理が来ても、いつも気丈に「大丈夫だよ」「また頑張ろう」と励ましてくれる夫に、甘えすぎていたんです。

 

夫だって、毎回深く傷ついていたんだ。

なんでそんなことにも気づけなかったんだろう…。

 

 

夫には、

 

「今回も、いつも通り、励ましてくれるんだと思ってた。

 

でも、それが甘えてたんだって分かったよ。

 

今までごめんね。

 

これからは私も甘えず頑張るから」

 

と伝えました。

 

その日は、お互い涙しながら、眠りにつきました。

 

 

 

夫婦お互いどん底で、本当につらかったものの、

 

(もう夫の涙は見たくない。

自然妊娠は難しいのかもしれない。

誰かの手を借りないといけないのかもしれない)

 

と思えた日になりました。

 

 

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