今回は、妊活について1番つらかった時期についてお話します。
あれは妊活から2年目…。
正確に言えば、妊活を始めてから17か月。
仕事では、同僚3人から立て続けに妊娠報告があり、
「どうして私だけ妊娠しないんだろう?」
「どうして赤ちゃんは私を選んでくれないんだろう?」
と、悩みに悩みまくり、毎日のように泣いていました。
なお、同僚3人から不妊治療の話は聞いたことがなく、
自然妊娠されたのだろうと思います。
不妊治療を始めることも頭の片隅にありましたが、
不妊治療で授かるより、自然妊娠で授かるほうがなんだか尊い気がして…。
何より、「不妊治療を始める」と、妊婦さん達に言いづらくて…。
と言うより、体調の変化が出やすい妊婦さんたちを差し置いて、
私まで不妊治療をして、仕事に穴をあけるわけにはいかなくて…。
治療には踏み切れませんでした。
ただ、妊婦さんパワーをもらって、
きっと近々私も赤ちゃんを授かるだろうと思っていました。
でも、生理が来てしまいました。
泣きました。
もう耐えられませんでした。
とんでもない劣等感に襲われました。
無理無理無理無理…
こんなの無理、耐えられない。
どうして私には子どもができないの?
私の何が悪いの?
ただ赤ちゃんが欲しいだけなのに。
どうして私のところだけに、赤ちゃんが来てくれないの?
なんで周りの人だけ妊娠するの?
赤ちゃんは授かりものなんでしょう?
神様、なんて意地悪なの!?
私はなんて運が悪いんだろう。
ただ妊活したいだけなのに。不妊治療さえ許されない。
赤ちゃんにも、神様にも、運にも見放された。
ちょっと、このまま生きていくの、難しいかも。
夫を一人ぼっちにさせるのは本当に申し訳ないけれど、
でも私、もう生きていく自信がなくなっちゃった。
新しい命を授かろうとしているのに、本当に皮肉だけど、
もう、疲れた…
もう、人生終わりにしたい…
夜。
夫に、生理が来たことを、泣きながら報告しました。
夫は、黙り込んでしまいました。
いつもだと、「また来月頑張ろう」って言ってくれるのに…。
夫は何も言わずに寝る準備をして、布団に入ってしまいました。
夫に「なんで何も言ってくれないの?」と聞きました。
そしたら。
夫が、泣き出しました。
泣いているのを見たのは、初めてでした。
夫は泣きながら
「俺だってつらいよ」
「生理来たって言われるたびに、責められているように感じるんだよ」
「ばあちゃんだって、いつまで元気でいるか分からないから、
早く子ども見せてあげたいのに」
「もう嫌だよ…」
一緒にいっぱいいっぱい泣きました。今思い出しても、涙が出ます。
そして、本当に本当に反省しました。
私ばっかりつらいと思っていた。
生理が来ても、いつも気丈に「大丈夫だよ」「また頑張ろう」と励ましてくれる夫に、甘えすぎていたんです。
夫だって、毎回深く傷ついていたんだ。
なんでそんなことにも気づけなかったんだろう…。
夫には、
「今回も、いつも通り、励ましてくれるんだと思ってた。
でも、それが甘えてたんだって分かったよ。
今までごめんね。
これからは私も甘えず頑張るから」
と伝えました。
その日は、お互い涙しながら、眠りにつきました。
夫婦お互いどん底で、本当につらかったものの、
(もう夫の涙は見たくない。
自然妊娠は難しいのかもしれない。
誰かの手を借りないといけないのかもしれない)
と思えた日になりました。
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